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○ティンバーフレームとは
欧米における教会建築などに良く見られる建築方法のこと。
Timber=大きな木、Lumber=製材された木とは対照的に、森林の大きな木を使った地組みの工法を言う。集成材は使用せず、無垢材を使う。鉄釘を使用せずペグ(木栓)で木と木を組み合わせる。
地組みとは、壁を床(地面)で組み、その壁ごと持ち上げる(引き起こす)やり方である。梁一本が300kgを超えるものもあり、壁一面では2トンにもなる為、地組みの後クレーンで持ち上げ、組み上げていく。
アーミッシュの人々は、現代でも地組みから引き上げる作業を数十人がかりで行っているが、その様子は映画「目撃者」の中でも印象的に描かれている。
ティンバーフレーム工法で作られた住宅は、太い梁と高い吹き抜けが特徴である。柱間で7mを越える大空間も木造住宅建築としては他に類を見ないが、天井が高く柱の無い空間を作るために考えられた、教会建築が発祥である。
そうして生み出される木の迫力、圧倒的な存在感は、木造建築としてはある種最高峰であるとも言われていて、近年、特にアメリカで再び注目を集めている。
ティンバーフレームで家を建てる時の一番大好きな場面は、フレームが上げられ、巨大な骨組みだけで立っているところだ。
建て終わるころはだいたい夕方なので、夕陽を浴びた骨組みだけを見ていると荘厳なたたものだと改めて思う。
これから衣装をまとい、本来の姿が見えなくなっていくのがさびしくなる瞬間だ。
○古材を使った家
近年、アメリカやカナダでも改めてティンバーフレーム工法が見直されているが、加えて古木(古材)を使用することをステイタスとする人も増えている。
古木は、100~200年前の建造物を解体、その木材から釘を抜き、洗浄、表面を滑らかに加工し再利用する。
アメリカ建国当初の建造物から取られた古材もあり、それらは400年ほど前に原生林から切り出されたものだ。。原生林の木をオールドグロス、植林した木をセカンドグロスと呼び、オールドグロスの木は木々の中でゆっくりと成長し、年輪の目の詰まった木肌のよい材料となり珍重されている。
「新しい木を一本も伐採せずに家を建てる」という、住宅建築における究極のエコロジーとして注目を浴びている。倒れて湖底に沈んでいる木をダイバーに引き上げさせたり、「有名なケチャップ工場の建物に使われていた木」などにはプレミアがつくこともあるらしい。
古木の魅力としては、若木と比較するとし乾燥によるひずみや収縮が少なく、材木としての強度が高いこと、経年経過による独特の風合い、色合いが上げられると思う。
以前の建築に使用した釘やボルト跡なども、古材としては個性になる。
梁に使われている多くの太い木は、昔のフローリング材であることがある。厚さ19mmでも厚いフローリングなのに厚さが300mmを超えている。昔のアメリカ大陸には、どれだけ大木が豊富にあったのか思い知らされる。
ティンバーフレームに使用される樹種としては、米松(ダグラスファー)を主に使用する。米杉(レッド・シーダー)なども使用されるが、米マツと比較すると強度が落ちる。
また、真っ直ぐに高く成長することから、製材もしやすく、ティンバーフレームとしては最も適した木材であるといえる。アメリカ原生林にも多いため、古材にも多く見られる。
米松には、ヤニ袋というものがありそこを傷つけると松ヤニが出てくる。止めようと思っても止まらない。
300年前の木からも松ヤニが出てきて、木が生きていることを実感する。















